慢性腎不全とは
《腎臓の働き》
腎臓は尿を作っている臓器です。尿をつくることで、腎臓は余分な水分や老廃物を体外に排泄し、ミネラルのバランスをとり、体液を中和しています。
腎臓はほかにも赤血球の造血をコントロールするホルモンの分泌や血圧調整ホルモン分泌や骨を強くする役割を果たしています。
《腎不全になると》
腎臓を悪くすると余分な水分が体にたまってむくみが出たり、肺に水がたまったり、毒素が蓄積して体のだるさや食欲低下やかゆみなどの症状をおこします。
しかし病気の初期には、自覚症状はほとんどありません。健康診断や他の病気で検査を受けた時に、検尿異常(タンパク尿・血尿)や血液検査で見つかることがほとんどです。
《腎不全を引き起こす病気》
慢性腎不全は、腎臓だけが障害される疾患と、全身の病気の一部として腎臓も障害される疾患とに分けられます。
腎臓だけが障害される病気としては、IgA腎症などの慢性糸球体腎炎や多発性のう胞腎などがあります。
全身の病気で腎も障害られる病気の代表は、糖尿病性腎症と高血圧性腎硬化症です。ほかにも血管炎・膠原病、血液のガンによるもの、薬剤の副作用による腎障害などが原因となることもあります。