メニュー

腎臓病

腎臓の働き

腎臓は尿を作っている臓器です。尿をつくることで、腎臓は余分な水分や老廃物を体外に排泄し、ミネラルのバランスをとり、体液を中和しています。

腎臓はほかにも赤血球の造血をコントロールするホルモンの分泌や血圧調整ホルモン分泌や骨を強くする役割を果たしています。

腎臓病の診断

《腎臓病の検査》

腎臓を悪くしている元の病気がなにか探るところから、診療が始まります。

 

尿検査・血液検査・画像診断がはじめの検査です。尿にどれくらいのタンパクが下りているか、血尿はでているか詳しく調べます。

 

血液検査では以下の項目をチェックします。

①現在の腎臓の働きを評価する尿素窒素やクレアチニンなど。

②腎臓を悪くするような全身病(糖尿病や膠原病)があるかどうかの検査。

③腎臓の悪化を助長する高コレステロールや高尿酸血症の有無。

 

画像診断では、超音波検査やCT検査で腎臓の大きさや形の異常を調べます。

 

《腎臓病の診断》

上記の検査により、腎臓病の原因疾患を明らかにし、現在の腎不全のステージを知ったうえで、治療方針を立てます。

慢性腎臓病は完全に治ることはむつかしく、できるだけ悪化させないように、長く病気と付き合うことになります。

はじめにしっかりとした診断をつけて、薬物治療・食事療法・生活療法にわたる長期の治療プランを立てて、医師と患者さんが前向きに取り組むことがとても大切です。

 

腎臓病の治療

 腎臓病の原因診断とステージ分類ができたら、薬剤の治療を行います。

 

最も重要な腎臓病の治療は血圧管理です。多くの降圧剤のうち腎疾患の状態に合わせて適切な降圧剤を選択します。

クリニックで測定する血圧は、自宅のものと異なる場合もありますので、自宅での血圧測定をお勧めします。自宅ではかった血圧はノートにつけて診察時にみせていただけるとより正確な治療ができます。

糖尿病や生活習慣病の治療も腎臓を守るために有効です。

 

腎不全治療では、食事療法がとても大切です。

初期から進行した腎不全まで、すべてのステージで「減塩」が基本です。

腎不全の進行に従って、タンパク制限やカリウム制限も加わってきますが、極端な制限にならないように管理栄養士の指導を受けながら、取り組んでいきましょう。

腎不全

《腎不全になると》

腎臓を悪くすると余分な水分が体にたまってむくみが出たり、肺に水がたまったり、毒素が蓄積して体のだるさや食欲低下やかゆみなどの症状をおこします。

しかし病気の初期には、自覚症状はほとんどありません。健康診断や他の病気で検査を受けた時に、検尿異常(タンパク尿・血尿)や血液検査で見つかることがほとんどです。

《腎不全を引き起こす病気》

慢性腎不全は、腎臓だけが障害される疾患と、全身の病気の一部として腎臓も障害される疾患とに分けられます。

腎臓だけが障害される病気としては、IgA腎症などの慢性糸球体腎炎や多発性のう胞腎などがあります。

全身の病気で腎も障害られる病気の代表は、糖尿病性腎症と高血圧性腎硬化症です。ほかにも血管炎・膠原病、血液のガンによるもの、薬剤の副作用による腎障害などが原因となることもあります。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME