腎臓病の診断
《腎臓病の検査》
腎臓を悪くしている元の病気がなにか探るところから、診断が始まります。
尿検査・血液検査・画像診断がはじめの検査です。尿にどれくらいのタンパクが下りているか、血尿はでているか詳しく調べます。
血液検査では以下の項目をチェックします。
①現在の腎臓の働きを評価する尿素窒素やクレアチニンなど。
②腎臓を悪くするような全身病(糖尿病や膠原病)があるかどうかの検査。
③腎臓の悪化を助長する高コレステロールや高尿酸血症の有無。
画像診断は、超音波検査やCT検査で腎臓の大きさや形の異常を調べます。
《腎臓病の診断》
上記の検査により、腎臓病の原因疾患を明らかにし、現在の腎不全のステージを知ったうえで、治療方針を立てます。
慢性腎臓病は完全に治ることはむつかしく、できるだけ悪化させないように、長く病気と付き合うことになります。
初めて診断されるときにしっかりとした診断をつけて、薬物治療・食事療法・生活療法にわたる長期の治療プランを立てて、医師と患者さんが前向きに取り組むことがとても大切です。